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英検の一次試験が終わったら:成績表(CSEスコア)の見方と、次の回までのライティング練習計画試験しけんが終おわったら、次つぎにやること

/ 著者: Craft Wheel 編集部

1. 一次試験のあとの日程を確認する1. これからの日ひにち

2026年度第2回の一次試験(本会場)は10月4日に行われました。ここから先の主な日程は次のとおりです。いずれも本会場・個人申込の場合で、準会場や英検S-CBTは日程が異なります。

  • 10月26日:第2回 一次試験の合否がウェブで公開
  • 11月8日・11月15日:第2回 二次試験(2級以上の面接)
  • 10月30日〜12月14日:第3回の申し込み受付(ネット申込・クレジットカード払いの締切。コンビニ払いなどは数日早く締め切られます)
  • 2027年1月24日:第3回 一次試験

合否発表から第3回の一次試験までは、ちょうど13週間あります。長いようで、年末年始をはさむと実際に机に向かえる日は思ったより少なくなります。発表の日に「何を見て、何を決めるか」を決めておくと、その13週間をまるごと練習に使えます。最新の日程は英検の申し込み期間と試験日のページにまとめていますが、受験前には必ず英検の公式サイトでも確認してください。

10月がつ26日にちに結果けっかがわかるよ。次つぎの試験しけんは1月がつ24日にち。申もうしこみは12月がつ14日にちまでだから、おうちの人ひとといっしょにたしかめてね。

2. 成績表で見るのは「合計」より「技能ごとの差」2.結果けっかの見方みかた

一次試験の合否は、リーディング・リスニング・ライティングの技能ごとのCSEスコアの合計で決まります。各技能の満点は級ごとに同じ値で、2級は650、準1級は750、1級は850です。合格基準は3技能の合計に対して設定されていて、2級1520・準1級1792・1級2028と、どの級も合計満点のおよそ8割です(仕組みの詳細はCSEスコアの仕組みで解説しています)。

不合格だったとき、多くの人は合計と合格基準の差だけを見て「あと少しだった」「全然足りなかった」と受け止めます。しかし次の回の計画に使えるのは、合計ではなく3技能のうちどれが満点から最も遠いかです。満点が均等なので、技能ごとのスコアを並べるだけで、どこに伸びしろが残っているかがすぐに分かります。

次の順番で成績表を読むことをおすすめします。

  1. 3技能のスコアを書き出し、それぞれ満点との差を計算する。
  2. 差が最も大きい技能に印をつける。ライティングであれば、この記事の計画がそのまま使えます。
  3. 合計と合格基準の差を確認する。この差を、印をつけた技能だけで埋めるとしたら何点必要かを考える。
  4. ライティングについて観点ごとの情報が成績表に載っていれば、最も低い観点をメモする。表示される項目は回や級によって異なる場合があるので、手元の成績表で確認してください。

なお、素点とCSEスコアの換算表は公開されていません。「ライティングであと何点取れば合格だったか」を正確に逆算することはできないので、数字は方向を決める材料として使い、細かい皮算用はしないほうが気持ちも計画も安定します。

「読よむ」「聞きく」「書かく」の3つのてんすうをならべてみよう。いちばん満点まんてんから遠とおいものが、これからいちばんのびるところだよ。

3. 不合格だった人:答案を「再現」して原因を一つに絞る3. もう一度いちど書かいてみよう

ライティングの点が伸びなかったとき、成績表だけでは「何が悪かったか」までは分かりません。そこで、合否発表の週のうちに本番で書いた答案を思い出せる範囲で書き出すことから始めます。問題冊子を持ち帰れた場合は、本番と同じ問題をもう一度、同じ時間で書いてみるのも有効です。

再現した答案を見直すと、原因はたいてい次の4つのどれかに当てはまります。

  • 時間切れ:最後まで書けなかった、結論が尻切れになった。
  • 語数の外れ:指定範囲より大きく少ない、または多い。
  • 内容のずれ:要約に自分の意見を書いた、意見論述で設問と違う話をした。
  • 基本ミスの積み重ね:三単現のs、複数形、冠詞、時制などの小さなミスが多い。

大事なのは、原因を一つに絞ることです。4つ全部を同時に直そうとすると、練習のたびに意識が散って、どれも中途半端になります。時間切れなら時間配分、語数なら数え方、内容なら型、基本ミスなら見直し手順、と打ち手がはっきり分かれるので、まず一番大きいものから順に取り組みます。

2級の要約で、よくある「内容のずれ」と「基本ミス」が重なった例を見てみます。

Before: Recently many town use AI for bus. It is very convenient and I think every city should do it. But some old people cannot use app.

(訳)最近多くの町がバスにAIを使っている。それはとても便利で、すべての市がそうすべきだと思う。しかし一部の高齢者はアプリを使えない。

town と app の複数形・冠詞の抜けという文法の問題に加え、要約なのに I think every city should do it という自分の意見が入っています。原文にない主張を書くと、内容の観点で評価が下がりやすくなります。

After: Many towns have started using AI to plan bus routes, which makes buses more convenient for residents. However, some elderly people find it difficult to use the apps that this system requires.

(訳)多くの町がバスの経路づくりにAIを使い始め、住民にとってバスがより便利になっている。しかし、この仕組みに必要なアプリを使いにくいと感じる高齢者もいる。

意見を消して原文の「利点」と「課題」を However でつなぎ、複数形と冠詞を直しただけで、要約として求められる形に近づきました。このように、再現答案を1本直してみると、自分の原因がどこにあるかが体感として分かります。

本番ほんばんで書かいたことを思おもい出だして、もう一度いちど書かいてみよう。まとめる問題もんだいでは、自分じぶんの考かんがえは書かかないのがルールだよ。

4. 第3回(1月24日)までの13週間の練習計画4. 1月がつまでの練習れんしゅう

合否発表の10月26日(月)から第3回の一次試験1月24日(日)までを、月曜始まりの13週間に分けた計画です。1日の練習は「書く→添削を読む→同じ問題を書き直す」の30分前後を基本にします。

週期間やること
1〜2週10/26〜11/8成績表の読み取り、答案の再現、原因を一つに絞る。第3回を受けるか決め、受付開始(10/30)後に申し込む。
3〜6週11/9〜12/6要約を1日1本。型(主題→要点→結論)と語数を固める。毎回、最も低い観点を記録する。
7〜8週12/7〜12/20意見論述を週3本に増やし、要約と交互に。申し込みの締切(12/14)をこの期間に必ず確認する。
9〜10週12/21〜1/3年末年始は本数を減らしてもよいので、毎日1回は書く。過去の添削で繰り返し指摘されたミスを一覧にする。
11〜12週1/4〜1/17週2回、要約と意見論述を本番の順番・時間で手書きする。見直し手順も本番どおりに行う。
13週1/18〜1/24新しいことはしない。ミス一覧と使い慣れた表現を見直し、当日の持ち物と流れを確認する。

ポイントは、前半で要約に集中することです。要約は書く内容を自分で考える必要がないため、型・語数・言い換えの練習に純粋に集中できます。ここで身についた「語数に収める感覚」と「つなぎ言葉で文を組む力」は、そのまま意見論述にも生きます。週ごとの考え方は学習ロードマップ、最終週の過ごし方は直前1週間&当日チェックリストも参考にしてください。

毎日の題材に迷う人は、今日の要約チャレンジで1日1本の問題に取り組めます。すきま時間には3分パラフレーズクイズや今日の1語で、言い換えやつなぎ言葉を補強しておくと、書く時間を減らした日でも練習が途切れません。

はじめはまとめる問題もんだいを1日にち1つ。12月がつからは意見いけんを書かく問題もんだいもふやそう。お正月しょうがつも、少すこしだけ書かくのをつづけようね。

5. 意見論述のBefore/After:理由を「具体化」する5.意見いけんの書かき方かた

第7〜8週から意見論述を増やすとき、最もよく見られる弱点は「理由が抽象的なまま終わる」ことです。準1級の「企業は従業員の在宅勤務をもっと認めるべきか」という設問を想定した、本論の一部です。

Before: First, working from home is good for workers. It is very good because they are happy. So companies should allow it.

(訳)第一に、在宅勤務は労働者にとって良い。彼らが幸せなので、とても良い。だから会社は認めるべきだ。

文法の誤りはほとんどありませんが、good と happy を繰り返しているだけで、なぜ良いのかが読み手に伝わりません。語彙の幅も狭く、内容の観点で評価を取りにくい書き方です。

After: First, remote work reduces the time and stress of commuting. Employees who no longer spend hours on crowded trains can use that time to rest or to focus on their tasks, which may improve their productivity.

(訳)第一に、在宅勤務は通勤の時間とストレスを減らす。混んだ電車で何時間も過ごさなくてよくなった従業員は、その時間を休息や仕事への集中に使え、生産性が上がる可能性がある。

「通勤が減る→時間が生まれる→生産性につながる」と、理由を一段ずつ具体化しただけです。難しい単語は使っていません。練習では、書いた理由の後ろに「つまり、どういうこと?」と自問し、1文足す習慣をつけると、この形が自然に書けるようになります。構成の型は英作文(意見論述)の書き方で級別に紹介しています。

「いいと思おもう」だけでなく、「どうしていいのか」をくわしく書かこう。「つまり、どういうこと?」と自分じぶんに聞きいて、もう1つ文ぶんを足たすといいよ。

6. 級ごとの違い:2級・準1級・1級で重点を変える6.級きゅうごとのちがい

13週間の骨組みはどの級でも同じですが、立て直しの重点は級によって変わります。語数の目安は、要約が2級45〜55語・準1級60〜70語・1級90〜110語、意見論述が2級80〜100語・準1級120〜150語・1級200〜240語です。

  • 2級:まずは基本ミスと語数です。三単現のs・複数形・冠詞の抜けを見直し手順で拾えるようにし、要約は3文程度の型で語数を範囲内に収めます。原文の表現を丸写しせず、主語や動詞を少し言い換えるだけでも語彙の評価は変わります。詳しくは2級の要約の攻略へ。
  • 準1級:原文の「対比」や「原因と結果」を崩さずにまとめる力が問われます。具体例を一般化する言い換え(smartphones and tablets → digital devices など)を練習し、意見論述では理由ごとに具体化の1文を必ず入れます。詳しくは準1級の要約の攻略へ。
  • 1級:語数が多いぶん、論理の流れを保ったまま圧縮する力と、意見論述を時間内に書き切る力が鍵です。13週間のうち本番形式の通し練習を早めに始め、時間配分を体に入れておきます。詳しくは1級の要約の攻略へ。

級を一つ下げて受け直すか迷う人もいますが、どの級を受けるかは本人の目標と、3技能のスコアの差を見て決めるのがよいでしょう。ライティングだけが大きく低いのであれば、同じ級で13週間ライティングに集中する価値は十分にあります。

2級きゅうは、かんたんなミスをなくすことと、語ごの数かずをまもることがいちばん大事だいじだよ。

7. 合格した人:二次試験のあともライティングを止めない7.合格ごうかくした人ひとへ

一次試験に合格した人は、まず11月8日または11月15日の二次試験(面接)に集中してください。ここでは話す力が問われるので、二次試験までの期間はスピーキングの練習を優先して構いません。ただ、面接で意見を述べるときの「結論→理由→具体例」という組み立ては、意見論述とまったく同じ型です。ライティングで身につけた型は、面接の準備にもそのまま役立ちます。

二次試験が終わったら、次の級を見据えてライティングを再開しましょう。上の級では要約も意見論述も語数が増え、扱う話題も抽象的になります。合格した級の答案に残っていた弱点は、次の級ではさらに目立ちます。11月後半から要約を週に数本書き、上の級の語数に慣れておくと、次に申し込む回に向けた準備が楽になります。第3回で次の級に挑戦する場合は、申し込みの締切が12月14日である点に注意してください。

なお、二次試験で不合格だった場合には一次試験が免除される制度がありますが、条件や期間は公式サイトで必ず確認してください。

合格ごうかくおめでとう!次つぎは話はなす試験しけんだよ。それが終おわったら、上うえの級きゅうに向むけて書かく練習れんしゅうもつづけよう。

8. AI添削を振り返りに使う8. AIでふりかえろう

ライティングは自分で丸付けがしにくい技能です。再現した答案や毎日の1本を練習をはじめるから送ると、AIが級に合わせて「内容」「構成」「語彙」「文法」の4観点で添削し、評価とアドバイス、模範解答を返します。紙に手書きした答案は、写真を撮って文字を読み取ることもできます。

使い方のコツは、添削を読んだら同じ問題をもう一度書き直すことです。2回目に同じ指摘が消えていれば、その弱点は直りつつあります。消えていなければ、そのミスを一覧に加え、次の1本で意識します。ログインしていれば結果が履歴に残るので、13週間の変化を後から見返せます。マイページで受ける回と級を登録すると、申し込みの締切や試験日まで「あと何日」かも確認できます。ただし、AIの指摘にも誤りが含まれる可能性はあるため、最後は自分でも確かめてください。書き直しの手順はAI添削の上手な使い方で詳しく紹介しています。

書かいたらAIに見みてもらって、もう一度いちど書かきなおそう。AIもまちがえることがあるから、自分じぶんでもたしかめてね。

9. まとめ9. まとめ

  • 第2回の合否公開は10月26日、第3回は申し込み10月30日〜12月14日・一次試験2027年1月24日。
  • 成績表は合計より「3技能のうち満点から最も遠い技能」を見る。換算表はないので細かい逆算はしない。
  • 不合格なら答案を再現し、時間切れ・語数・内容のずれ・基本ミスのうち原因を一つに絞る。
  • 13週間は前半が要約、12月から意見論述を増やし、1月は本番形式の通し練習、最終週は見直しだけ。
  • 合格した人は二次試験に集中し、終わったら次の級に向けてライティングを再開する。

※ 日程・合格基準スコア・試験形式は変更される場合があります。申し込みや受験の前に、必ず英検公式サイトで最新情報をご確認ください。

結果けっかを見みて、いちばんのびるところを見みつけよう。1日にち1つ書かいて、直なおして、もう一度いちど書かく。これを1月がつまでつづけよう。