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英検準1級要約の攻略ポイント準じゅん1級きゅうに合格ごうかくするコツ

(最終更新: )/ 著者: Craft Wheel 編集部

1. 準1級の要約問題はどんな問題か1.準じゅん1級きゅうの問題もんだいってどんなもの?

準1級の要約問題は、200語程度の英文(3段落構成が基本)を読み、60〜70語の英語でまとめる問題です。2級との最大の違いは原文の「構造」にあります。2級では「紹介 → 良い点 → 問題点」という素直な流れが多いのに対し、準1級では「ある政策や現象の紹介 → 支持する側の主張と根拠 → 批判する側の主張と根拠(+専門家の見解や条件付きの結論)」という、賛否が対比される論説文の形をとることが多くなります。

テーマは、働き方、教育制度、都市問題、環境政策、テクノロジーの社会的影響など、新聞の解説記事で扱われる社会性の高いものです。「筆者がどちらの立場に重みを置いているか」を読み取れないと、要約が一方に偏ってしまいます。

  • 語数: 60〜70語(このツールの添削基準)。範囲を大きく外れると大幅減点。
  • 文の数: 4〜5文。1文あたり14〜18語。関係代名詞や分詞を使って情報を1文に束ねる。
  • 時間: 筆記90分。要約は20分以内で仕上げ、意見論述(120〜150語)に十分な時間を残す。
  • 採点: 内容・構成・語彙・文法の4観点、各0〜4点の16点満点。

試験形式は改定されることがあるので、最新の実施要項は英検公式サイトで確認してください。

準じゅん1級きゅうのまとめ問題もんだいは、200語ごくらいの英語えいごを60〜70語ごにする問題もんだいだよ。「さんせいの人ひとの考かんがえ」と「はんたいの人ひとの考かんがえ」の両方りょうほうが出でてくることが多おおいんだ。

2. 対比構造を見極め、両方の立場を残す2. 「ちがい」に注目ちゅうもくしよう

準1級の原文を読むときは、まず「賛成側の段落」と「反対側の段落」の境目を見つけます。境目にはたいてい However / Critics, however, / On the other hand / Nevertheless といった逆接の目印があります。その上で、次の3点を確認します。

  1. 賛成側の根拠は何個あるか。たいてい2〜3個。要約ではそのうち2個を、and や while で1文にまとめる。
  2. 反対側の根拠は何個あるか。こちらも2個を残す。賛成側と同じ数だけ書くと、要約のバランスが取れる。
  3. 最後の1〜2文はどちらに寄っているか。「専門家は慎重な導入を求めている」「条件付きで有効だ」のような結論があれば、それを要約の最終文に置く。ここを落とすと内容の点が伸びない。

要約の骨組みは「導入1文 → 賛成側1〜2文 → However で反対側1〜2文 → 結論1文」の4〜5文です。2級の3文の型に、対比と結論が1文ずつ加わった形と考えると整理しやすいでしょう。

「いいところ」を言いっている人ひとと、「こまるところ」を言いっている人ひとの両方りょうほうを書かこう。どっちかだけだと点てんがへってしまうよ。最後さいごの「けっきょくどうすべきか」も忘わすれずにね。

3. 具体例を抽象語に置き換える3. こまかい話はなしを大おおきな言葉ことばにする

準1級で60〜70語に収めるには、「具体例を削る」だけでは足りません。原文の具体的な説明を一段上の概念に置き換える「抽象化」が必要です。これができると内容を落とさずに語数を半分以下にでき、語彙の観点でも「自分の言葉で書いている」と評価されます。

原文の具体的な表現抽象化した表現
employees have more time to rest, care for their families, and pursue personal interestsmore rest and personal time
in hospitals, restaurants, and factories, services must be provided every dayindustries requiring daily service
companies have cut their electricity and heating billsreduce operating costs
roads, bridges, and water pipes are getting oldaging infrastructure
children spend many hours watching videos on their phonesexcessive screen time
it is easier to find talented people who want to work thereattract talent

コツは、列挙(A, B, and C)を見たら「この3つをまとめて何と呼ぶか」を考えることです。hospitals, restaurants, factories は「毎日サービスを提供する業種」、rest, family, interests は「私的な時間」。日本語で上位語を考えてから英語にすると失敗が少なくなります。

「病院びょういん、レストラン、工場こうじょう」みたいに例れいがならんでいたら、「毎日まいにち休やすめないお仕事しごと」みたいに、まとめて言いえる言葉ことばをさがそう。

4. 実例:原文 → 模範要約 → 惜しい要約4. じっさいの例れいを見みてみよう

準1級レベルの原文(約200語、3段落)です。先に自分で60〜70語にまとめてから読み進めてください。

In recent years, a growing number of companies have experimented with a four-day workweek, in which employees work four days instead of five while receiving the same salary. The idea first attracted attention in a few European countries, and it has since been tested by organizations in a wide range of industries, from software firms to local governments.

Supporters argue that the shorter week benefits both workers and employers. Employees have more time to rest, care for their families, and pursue personal interests, which reduces stress and burnout. Several companies that tried the system reported that their staff were more focused during working hours, so overall productivity did not fall. Some even found it easier to attract talented applicants.

Critics, however, point out that the model does not suit every type of business. In hospitals, restaurants, and factories, services must be provided every day, so a shorter week for each employee means hiring more staff, which raises costs. Others worry that squeezing the same amount of work into fewer days simply makes each day more stressful. For these reasons, many experts believe the four-day week should be introduced carefully, with attention to the nature of each workplace.

(訳)近年、給与を維持したまま週4日勤務にする「週4日制」を試す企業が増えている。欧州の数か国で注目され、ソフトウェア企業から地方自治体まで幅広い業種で試験導入された。/支持者は、労働者と雇用者の双方に利益があると主張する。従業員は休息や家族、趣味に使う時間が増え、ストレスや燃え尽きが減る。導入企業の中には、勤務時間中の集中力が高まり生産性は落ちなかったと報告するところもあり、優秀な応募者を集めやすくなった例もある。/一方、批判者はすべての業種に合うわけではないと指摘する。病院・飲食店・工場では毎日サービスを提供する必要があり、一人あたりの勤務日を減らせば増員が必要になりコストが上がる。同じ仕事量を少ない日数に詰め込めば、1日ごとの負担が増えるという懸念もある。そのため多くの専門家は、職場の性質に注意しながら慎重に導入すべきだと考えている。

模範要約(68語)

Many companies are now testing a four-day workweek with no pay cut. Supporters say it gives employees more rest and personal time, reducing stress while keeping productivity stable, and it can help firms attract talent. However, critics note that industries requiring daily service must hire extra staff, raising costs, and that compressing work may increase daily pressure. Therefore, experts recommend introducing the system cautiously, depending on the workplace.

(訳)給与を減らさない週4日制を試す企業が増えている。支持者は、休息と私的な時間が増えてストレスが減り、生産性も維持され、人材確保にも役立つと言う。しかし批判者は、毎日サービスが必要な業種では増員でコストが上がり、仕事の圧縮で日々の負担が増しかねないと指摘する。そのため専門家は、職場に応じた慎重な導入を勧めている。

4文構成で、賛成側の根拠2つ(休息・生産性)+おまけ1つ(人材)、反対側の根拠2つ(コスト・負担)、結論1文。「European countries」「software firms」「hospitals, restaurants, and factories」といった具体はすべて抽象語に置き換え、分詞(reducing / raising)で節を短くしています。

惜しい要約(63語)

A four-day workweek means employees work four days instead of five while receiving the same salary. It started in Europe and was tested by software firms and local governments. Employees can rest, care for their families, and pursue personal interests. However, in hospitals, restaurants, and factories, services must be provided every day. I think this system is good because workers will be happier.

語数は範囲内ですが、点を落とす箇所が明確です。まず、第1段落の細部(欧州、業種の例)に2文を費やしたぶん、賛成側の「生産性が落ちなかった」、反対側の「増員でコスト増」「1日の負担増」、そして結論の「慎重な導入」がすべて抜けています。内容の観点では致命的です。次に、列挙をそのまま写しているため抽象化の形跡がなく、語彙の観点も伸びません。最後の文は自分の意見で、要約には不要な情報です。しかも「批判があるが、私は良いと思う」という流れになり、筆者の立場を歪めています。

上うえの英語えいごは「1週間しゅうかんに4日にちだけはたらく」話はなしだよ。いいまとめは、さんせいの理由りゆうとはんたいの理由りゆうを同おなじくらい書かいて、最後さいごに「気きをつけてやろう」というまとめを書かいているね。おしいまとめは、はんたいの理由りゆうが足たりなくて、自分じぶんの考かんがえを書かいてしまっているよ。

5. 準1級で使いたい語彙と構文5.準じゅん1級きゅうらしい言葉ことば

語彙の観点で準1級らしさを出すのは、難語ではなく「論理関係を示す語」と「抽象名詞」です。2級で使っていた表現を一段引き上げるだけで十分です。

伝えたいこと2級レベル準1級で使いたい表現
原因because ofdue to / owing to / driven by
結果soconsequently / thereby / which leads to
対比butwhereas / while / in contrast
良い点・悪い点good points / bad pointsbenefits / drawbacks / concerns
賛成派・反対派some people / other peoplesupporters / critics / opponents

構文面では、次の2つで語数を大きく節約できます。Before と After を比べてください。

  • 関係代名詞 which で結果をつなぐ
    Before: Employees have more time to rest. This reduces stress and burnout.(11語)
    After: Employees have more time to rest, which reduces stress and burnout.(11語・1文)
    語数は同じでも文の数が減り、因果が1文の中で示されるため構成の評価が安定します。
  • 分詞で「そして〜が起きる」を圧縮する
    Before: Companies must hire more staff, and this raises their costs.(10語)
    After: Companies must hire more staff, raising costs.(7語)
  • such as で例を1語に畳む
    Before: In hospitals, restaurants, and factories, services must be provided every day.(11語)
    After: Businesses requiring daily service, such as hospitals, cannot easily adopt it.(11語)
    例を1つだけ残す場合は such as を使い、残りは上位語で表す。

ただし、複雑な構文を使って文法ミスをするより、正確な単文のほうが点は高くなります。自信のない構文は本番では避け、練習で使えるようになってから投入してください。つなぎ言葉の使い分けは接続表現のコラムも参考にしてください。

「but」を「however」に、「so」を「therefore」にするだけで、ぐっと大人おとなっぽくなるよ。2つの文ぶんを「which」で1つにつなぐ練習れんしゅうもしてみよう。でも、むずかしい書かき方かたでまちがえるより、かんたんで正ただしいほうが点てんは高たかいからね。

6. よくある失敗と直し方(Before → After)6. よくあるまちがいと直なおし方かた

  • 一方の立場に偏る。賛成側を3文、反対側を1文にすると、原文の重みづけと違ってしまいます。根拠の数をそろえ、原文が結論で寄せている側に最終文を合わせます。
  • 結論を落とす。「専門家は慎重な導入を求めている」のような最終文は、筆者の落としどころです。ここを削って語数を稼ぐのは逆効果で、必ず1文で残します。
  • 抽象化が不十分で語数オーバー(例:78語)。Before: In hospitals, restaurants, and factories, services must be provided every day, so companies need more workers.
    After: Industries requiring daily service must hire extra staff.
    列挙を上位語に、節を名詞句に。これで16語が8語になります。
  • 「筆者は述べている」を毎文つける。The author says that … を繰り返すと、それだけで10語以上を無駄にします。最初の1文以外は不要です。
  • 原文にない因果を作る。「生産性が上がったので人材が集まった」のように、原文が並列で述べたことを因果に変えると、内容の観点で減点されます。原文の論理関係をそのまま保ちます。

まちがいやすいのは「片方かたほうの意見いけんばかり書かく」「最後さいごのまとめを書かかない」「長ながすぎる」の3つ。長ながいときは、ならんでいる例れいをひとつの言葉ことばにまとめてみよう。

7. 本番の手順と時間配分(20分モデル)7. テストのときの順番じゅんばん

  1. 構造読み(3分): 逆接の目印に印をつけ、「導入/賛成/反対/結論」の境目を確定する。各パートの根拠の数を数える。
  2. 抽象化メモ(4分): 列挙と具体例に括弧をつけ、その横に上位語を英語で書く。ここが準1級の勝負どころ。
  3. 下書き(8分): 導入1文 → 賛成1〜2文 → However から反対1〜2文 → Therefore で結論1文。
  4. 語数調整(2分): 70語を超えていたら形容詞・副詞・The author says を削る。60語未満なら落とした根拠を1つ戻す。
  5. 見直し(3分): 主語と動詞の一致、時制、冠詞、分詞の意味上の主語のずれ。

20分で切り上げれば、意見論述(120〜150語)に30分前後を確保できます。時間配分の考え方は時間配分のコラムにまとめています。

まず「さんせい」と「はんたい」の境目さかいめに線せんを引ひく。つぎに例れいをまとめる言葉ことばをメモする。それから書かいて、数かずを数かぞえて、見直みなおす。20分ふんが目標もくひょうだよ。

8. 2級・1級との違い8. ほかの級きゅうとのちがい

2級(45〜55語)から準1級(60〜70語)へ上がるとき、増える語数は15語ほどですが、原文は50語以上長くなり、しかも対比構造になります。「圧縮率」が上がるのが準1級の本質で、だからこそ抽象化が必須になります。1級(90〜110語)では原文が300語前後・4段落程度になり、「主張 → 根拠 → 反論 → 再反論・条件付き結論」という多層の論理を、順序を保ったまま5〜7文で再現することが求められます。準1級で「対比を両方残す」「結論を落とさない」訓練をしておけば、1級への移行は層が1つ増えるだけで済みます。

2級きゅうより文章ぶんしょうがずっと長ながくなるのに、書かける語ごの数かずは少すこししかふえないよ。だから、まとめる力ちからがもっと必要ひつようなんだ。1級きゅうはさらに長ながくなるよ。

9. 明日から始める6週間の学習プラン9. 6週間しゅうかんの練習れんしゅうプラン

  • 第1〜2週(構造読み): 英語の社会記事や練習用原文を読み、「導入/賛成/反対/結論」に分けて各根拠を日本語で箇条書きにする。書くのはまだ日本語だけ。
  • 第3週(抽象化ノート): 原文の列挙・具体例を見つけて上位語に置き換える練習。「具体 → 抽象」の対応を1日5組ずつノートに貯める。
  • 第4週(4文の型): 日本語メモを英語4〜5文に。which / 分詞 / However / Therefore を必ず1回ずつ使う。
  • 第5週(語数と時間): 20分を計り、60〜70語に収める。超えた分をどこで削れたかを記録する。
  • 第6週(弱点観点の集中): 添削結果で最も低い観点を1つ選び、その観点だけを意識して3本書く。

練習用の原文は練習をはじめるで準1級を選ぶと AI が生成し、要約を4観点で添削して模範解答も示します。模範解答と自分の要約を並べ、「どの具体をどの抽象語に置き換えているか」を1本ごとに書き出すと、抽象化の語彙が最短で増えます。

さいしょは日本語にほんごで「さんせい」「はんたい」「まとめ」に分わける練習れんしゅう。つぎに例れいをまとめる言葉ことばをノートにためる。それから英語えいごで4文ぶん書かいて、AIに見みてもらおう。

10. まとめ10. まとめ

  • 準1級の要約は200語程度・賛否対比の原文を60〜70語、4〜5文にまとめる問題。
  • 賛成・反対の根拠を同じ数だけ残し、筆者の結論(条件付きの見解)を最終文に置く。
  • 列挙と具体例は上位語に抽象化する。これが圧縮と語彙評価の両方に効く。
  • which・分詞・However・Therefore で4文をつなぎ、自分の意見や原文にない因果は書かない。
  • 20分で解く手順を固め、添削で最も低い観点を1つ選んで集中的に直す。

さんせいとはんたいを両方りょうほう書かく。例れいは大おおきな言葉ことばにまとめる。最後さいごのまとめを忘わすれない。この3つでがんばろう!