英検英作文(意見論述)の書き方|級別の語数と構成テンプレート英作文の書き方
1. 意見論述とは何か1. 意見をかく問題ってなに?
意見論述は、与えられた TOPIC(話題)に対して自分の立場を明確にし、理由を挙げて説明する問題です。2級では4つの POINTS から2つを選んで理由に使い、準1級・1級では POINTS を参考にしながら書きます(1級は POINTS の使用が任意)。要約問題が「他人の文章を正確に縮める力」を測るのに対し、意見論述は「自分の考えを筋道立てて組み立てる力」を測ります。求められる能力が正反対なので、対策も分けて考える必要があります。
重要なのは、あなたの意見が正しいかどうかは採点されないという点です。採点は「内容」「構成」「語彙」「文法」の4観点(各 0〜4 点、16 点満点)で行われ、見られるのは「主張が一貫しているか」「理由が主張を支えているか」「英語として正確か」です。よって、本心と違っていても英語で書きやすいほうの立場を選ぶのが合格の近道です。
「あなたはどう思いますか?」という質問に、英語で答える問題だよ。「わたしはこう思う」と書いて、そのわけを2つ説明するんだ。どっちの意見をえらんでも○×はつかないから、英語で書きやすいほうをえらんでいいよ。
2. 級別の語数目安2. どれくらい書くの?
意見論述で求められる語数は級によって大きく異なります。要約問題の語数と混同しないよう、セットで覚えておきましょう。
| 級 | 意見論述 | 要約 | 理由の数・構成 |
|---|---|---|---|
| 2級 | 80〜100語 | 45〜55語 | 理由2つ(POINTS から選択)、1段落でも可 |
| 準1級 | 120〜150語 | 60〜70語 | 理由2つ、序論・本論・結論の4段落 |
| 1級 | 200〜240語 | 90〜110語 | 理由3つ、譲歩を含む5段落 |
語数は「多ければ良い」ものではありません。指定範囲を大きく超えると、時間を浪費するうえに文法ミスが増え、かえって減点につながります。範囲の中央あたりで着地させる意識で練習しましょう。語数の数え方や調整のコツは語数調整の記事も参考にしてください。
級によって、書く長さがちがうよ。2級は80〜100語。たくさん書けばいいわけじゃなくて、長すぎると間違いがふえちゃうんだ。ちょうどまんなかくらいをめざそう。
3. 段落ごとのテンプレート:ここに当てはめるだけ3. そのままつかえる型
意見論述は「序論・本論・結論」の3ブロックで書きます。以下の型を暗記しておけば、本番では TOPIC に合わせて中身を埋めるだけで済みます。各段落に「役割」と「使える書き出し」を示します。
- ① 序論(1〜2文)— 立場の宣言。 TOPIC の表現をそのまま繰り返さず、言い換えて書きます。準1級以上では、その前に背景を1文添えると自然です。
I agree that ... for two reasons. / In recent years, ... has become a major issue. I believe that ... - ② 本論・理由1(2〜3文)— 主張+具体例。 「理由の一文」の後に、必ず「たとえば」か「なぜなら」で支える一文を置きます。
First, ... For example, ... / To begin with, ... This is because ... - ③ 本論・理由2(2〜3文)— 別の角度から。 理由1と同じ内容の言い換えにならないよう、「お金」「時間」「社会」など違う引き出しから選びます。
Second, ... As a result, ... / In addition, ... In fact, ... - ④ 結論(1〜2文)— 主張の再提示。 序論と同じ主張を別の表現で言い直します。丸ごとコピーすると語彙の評価が下がるので必ず言い換えます。
For these reasons, I believe that ... / In conclusion, because ... and ..., ...
2級は①〜④を1段落にまとめても構いませんが、準1級以上は段落を分けたほうが構成の評価が安定します。1級は理由を3つにし、結論の前に「反対意見への譲歩」(Admittedly, ... However, ...)を1〜2文入れると、論の厚みが出ます。
「はじめ・なか・おわり」の3つに分けて書くよ。はじめに「わたしはこう思います」。なかで、りゆうを2つ。1つのりゆうにつき「りゆう」+「たとえば〜」の2文がめやす。おわりに、もう一度「だからこう思います」。はじめと同じ文をコピーしないでね。
4. 2級モデルエッセイ(80〜100語)4. 2級のお手本
TOPIC: Some people say that students should do volunteer work while they are in school. Do you agree with this opinion?
POINTS: Experience / Time / Community / Future
I agree that students should do volunteer work while they are in school. I have two reasons for this. First, volunteer work gives students valuable experience. For example, by helping at a local event, they can learn how to work with people of different ages. Second, it is good for the community. Many towns need young people to help with cleaning parks or supporting elderly people, and students can make a real difference. For these reasons, I believe that volunteer work is a good idea for students. (87 words)
(訳)私は、学生は在学中にボランティア活動をすべきだという意見に賛成です。理由は2つあります。第一に、ボランティア活動は学生に貴重な経験を与えます。たとえば地域の行事を手伝うことで、さまざまな年齢の人と協力する方法を学べます。第二に、地域社会のためになります。多くの町では公園の清掃や高齢者の支援に若い人の手を必要としており、学生は実際に貢献できます。これらの理由から、ボランティア活動は学生にとって良い考えだと思います。
見るべきポイント: 序論で TOPIC の students should do volunteer work を使いつつ、結論では volunteer work is a good idea for students と言い換えています。理由は POINTS の Experience と Community を使い、それぞれ For example と具体的な行動(cleaning parks, supporting elderly people)で支えています。2級では、この程度の平易な語彙で十分に高評価を狙えます。
「がくせいはボランティアをするべき?」という問題のお手本だよ。「さんせい」→「りゆう1:けいけんになる」→「りゆう2:まちのためになる」→「だからさんせい」のじゅんばんで書いているね。
5. 準1級モデルエッセイ(120〜150語)5. 準1級のお手本
TOPIC: Should companies allow employees to work from home?
POINTS: Productivity / Communication / Work-life balance / Cost
In recent years, working from home has become common in many industries. I believe that companies should allow employees to work from home, mainly because of work-life balance and cost.
First, remote work improves work-life balance. Employees who do not have to commute can spend more time with their families or on their health. As a result, they are less likely to suffer from stress and more likely to stay with the company for a long time.
Second, working from home reduces costs for both sides. Companies can save money on office space and electricity, while employees spend less on transportation and lunch. This money can be used for training or new projects.
In conclusion, because remote work supports a healthier lifestyle and lowers expenses, companies should give employees the option to work from home. (135 words)
(訳)近年、在宅勤務は多くの業界で一般的になった。私は、主にワークライフバランスとコストの観点から、企業は従業員の在宅勤務を認めるべきだと考える。/第一に、リモートワークはワークライフバランスを改善する。通勤の必要がない従業員は、家族や健康のためにより多くの時間を使える。その結果、ストレスに苦しむことが減り、会社に長く勤める可能性が高まる。/第二に、在宅勤務は双方のコストを下げる。企業はオフィスの賃料や電気代を節約でき、従業員は交通費や昼食代を減らせる。その資金は研修や新しい事業に回せる。/結論として、リモートワークは健康的な生活を支え、支出を抑えるため、企業は従業員に在宅勤務の選択肢を与えるべきである。
2級との違い: 序論に背景の1文(In recent years, ...)が入り、立場の宣言と同時に「どの POINTS で論じるか」を予告しています。各理由は「主張→説明→結果(As a result)」の3文構成で、commute / expenses / option のような一段上の語彙を使っています。結論では2つの理由を because A and B の形で圧縮して再提示しており、これが「言い換えによる結論」の見本です。
準1級では、4つのだんらくに分けて書くよ。りゆうの文が2級より長くて、「そのけっか、どうなる?」まで書いているのがポイントだよ。
6. 1級モデルエッセイ(200〜240語)6. 1級のお手本
TOPIC: Should developed countries accept more immigrants?
Immigration has become one of the most debated issues in developed countries. While some argue that accepting more immigrants threatens social stability, I believe that developed countries should accept more immigrants for three main reasons: economic growth, aging populations, and cultural diversity.
First, immigrants contribute to economic growth. Many of them fill jobs in sectors such as agriculture, construction, and healthcare, where local workers are in short supply. In addition, immigrants often start their own businesses, which creates new employment opportunities for everyone.
Second, most developed countries face rapidly aging populations. As the number of retirees rises and the number of workers falls, pension and healthcare systems come under pressure. Younger immigrants can help support these systems by paying taxes and caring for the elderly.
Third, cultural diversity brings long-term benefits. People from different backgrounds bring new ideas, skills, and perspectives, which stimulate innovation in science, business, and the arts. Cities with diverse populations are frequently among the most creative and dynamic in the world.
Admittedly, integrating newcomers requires investment in language education and housing. However, these costs are far outweighed by the long-term gains. In conclusion, because immigrants strengthen the economy, ease the burden of aging societies, and enrich culture, developed countries should open their doors more widely. (209 words)
(訳)移民は先進国で最も議論される問題の一つになっている。移民の受け入れ拡大は社会の安定を脅かすと主張する人もいるが、私は経済成長・高齢化・文化的多様性という3つの理由から、先進国はより多くの移民を受け入れるべきだと考える。/第一に、移民は経済成長に貢献する。彼らの多くは農業・建設・医療といった人手不足の分野で働いている。さらに移民はしばしば自ら事業を始め、すべての人に新たな雇用を生み出す。/第二に、先進国の多くは急速な高齢化に直面している。退職者が増え労働者が減るにつれ、年金や医療の制度は圧迫される。若い移民は税を納め高齢者を介護することで、こうした制度を支えられる。/第三に、文化的多様性は長期的な利益をもたらす。異なる背景を持つ人々は新しい発想・技能・視点を持ち込み、科学・ビジネス・芸術の革新を刺激する。多様な人口を持つ都市は、世界で最も創造的で活力ある都市に数えられることが多い。/確かに、新来者の受け入れには語学教育や住居への投資が必要だ。しかし、そのコストは長期的な利益に比べればはるかに小さい。結論として、移民は経済を強くし、高齢化社会の負担を和らげ、文化を豊かにするため、先進国はより広く門戸を開くべきである。
準1級との違い: 理由が3つになり、序論で3つの観点を予告(for three main reasons: A, B, and C)しています。最終段落の冒頭に譲歩(Admittedly, ... However, ...)を置き、反対意見を認めたうえで退けることで、一方的でない論の運びを示しています。語彙も stimulate innovation / ease the burden / outweigh のように、抽象的な概念を正確に表す表現が求められます。ただし難語を並べる必要はなく、文と文の論理関係が明確であることのほうが評価に直結します。
1級では、りゆうが3つになるよ。それから、さいごに「たしかに反対の意見もあるけど、それでも…」と書くのがポイント。むずかしい単語より、話のつながりが大事なんだ。
7. 理由が思いつかないときの3つの引き出し7. りゆうが思いつかないとき
本番で手が止まる原因のほとんどは「理由が浮かばない」ことです。どんな TOPIC にも応用できる、次の3つの視点を用意しておきましょう。上のモデルエッセイも、すべてこの引き出しから理由を取っています。
- お金・経済: コストが下がる/収入が増える/産業が育つ(例: 準1級の reduces costs、1級の economic growth)
- 時間・健康: 効率が上がる/負担が減る/安全になる(例: 準1級の work-life balance)
- 環境・社会: 環境負荷が減る/機会が平等になる/地域が活性化する(例: 2級の good for the community、1級の cultural diversity)
この3つの引き出しを持っておけば、環境・教育・テクノロジー・働き方など、頻出テーマのほとんどに対応できます。理由を2つ選ぶときは必ず別の引き出しから1つずつ取ると、内容の重複を避けられます。
りゆうが思いつかないときは、「お金のこと」「時間やからだのこと」「自然やみんなのこと」の3つを思い出してね。ちがう仲間から1つずつえらぶと、りゆうがかぶらないよ。
8. よくある失敗と直し方(Before → After)8. よくある失敗と直し方
- 立場があいまい。
Before: Volunteer work is good, but it also takes a lot of time, so it is difficult to say.
After: I agree that students should do volunteer work, although it takes time.
「どちらとも言えない」は内容・構成の両方で評価が下がります。譲歩は although で1文に収め、立場は必ず一つに決めます。 - 理由が主張の繰り返し(循環論法)。
Before: Students should do volunteer work because volunteer work is good for students.
After: Students should do volunteer work because it teaches them skills that classes cannot, such as working with adults.
「良いから良い」では理由になりません。「何が・どう変わるか」を具体的に書きます。 - 結論が序論のコピー。
Before: I agree that students should do volunteer work while they are in school.(序論と同一)
After: For these reasons, volunteering during school years benefits both students and their communities.
同じ文を2回使うと語彙の評価が伸びません。名詞化(volunteer → volunteering)や視点の変更で言い換えます。 - 例が抽象的なまま。
Before: For example, they can learn many things.
After: For example, by helping at a local festival, they can learn how to work with people of different ages.
「誰が・どこで・何をして・何を得るか」まで書くと、1文で内容の評価が変わります。
よくある失敗は3つ。「どっちの意見かはっきりしない」「りゆうが『いいからいい』になっている」「さいごの文がはじめの文とまったく同じ」。「たとえば」のあとは、だれが・どこで・なにをするか、まで書こう。
9. 明日からの練習法:書く→直す→もう一度書く9. 練習のしかた
意見論述は「書いた量」ではなく「直した量」で伸びます。同じ TOPIC でも、1回目に書いたものを添削してもらい、指摘を踏まえて書き直すサイクルを回すほうが、新しい TOPIC を10本書くより効果的です。
- 型を書き出す(1日目): 第3節のテンプレートを、何も見ずに紙に書けるまで覚えます。書き出しの英語表現もセットで。
- 時間を計って1本書く(2日目): 2級 20分・準1級 25分・1級 30分を目安にタイマーをセットし、語数を数えて記録します。
- 4観点で添削を受け、書き直す(3日目):練習をはじめるから英作文モードで級を選ぶと、内容・構成・語彙・文法の4観点の評価と模範解答が返ります。指摘を反映して同じ TOPIC をもう一度書き、1回目と比べます。
- 模範解答から表現を3つ盗む(4日目): 自分の答案と模範解答を並べ、「自分なら使わなかった表現」を3つ書き写して、次の TOPIC で意図的に使います。
この4日サイクルを週に1〜2回まわせば、1ヶ月で型が定着し、理由出しの速度も上がります。要約と合わせた全体の学習計画は学習ロードマップを参照してください。
たくさん書くよりも、一度書いたものを直すほうが上手になるよ。このアプリでAIになおしてもらってから、同じ問題をもう一度書いてみよう。お手本から「いいな」と思った言い方を3つ写すのもおすすめだよ。
10. まとめ10. まとめ
- 意見論述は「立場→理由(+具体例)→言い換えた結論」の型に当てはめる。意見の正しさではなく、一貫性・理由の支え・英語の正確さが採点される。
- 語数は 2級 80〜100語 / 準1級 120〜150語 / 1級 200〜240語。範囲の中央を狙う。
- 2級は理由2つ+例、準1級は背景つき序論と「結果」まで書く理由、1級は理由3つ+譲歩。難語より論理のつながりを優先する。
- 理由は「お金・時間・社会」の3つの引き出しから、別々に1つずつ取る。
- 「書く→4観点で直す→同じ TOPIC をもう一度書く」の反復が最短の上達法。
「わたしはこう思う」→「りゆう+たとえば」→「だからこう思う」の型を覚えれば、どんな問題でも書けるよ。書いたら直して、もう一度書こう。