一覧に戻る一覧いちらんに戻もどる

文字数の目安と調整方法文字数もじすうの目安めやすと調整ちょうせい方法ほうほう

(最終更新: )/ 著者: Craft Wheel 編集部

1. 級ごとの目標語数(要約・意見論述)1. ちょうどいい文字数もじすうとは

英検のライティングは、要約問題・意見論述ともに問題文で語数の目安が指定されます。多すぎても少なすぎても評価に影響し、範囲を大きく外れると内容がよくても大幅な減点につながります。まず級ごとの範囲を正確に覚えてください(本ツールの添削基準。最新の実施要項は英検公式サイトで確認してください)。

級要約問題意見論述要約の文数の目安
2級45〜55語80〜100語3文(1文15〜18語)
準1級60〜70語120〜150語4文(1文15〜18語)
1級90〜110語200〜240語5〜6文(1文16〜20語)

狙うのは範囲の中央からやや上です。2級なら50語前後、準1級なら65語前後、1級なら100語前後を目標にすれば、本番で1〜2語数え間違えても範囲内に残ります。下限ぎりぎりを狙うのは危険で、たとえば2級で45語ちょうどを目指すと、数え漏れ1語で範囲外になります。

英検のテストでは、書かく言葉ことばの数かずが決きまっているよ。多おおすぎても少すくなすぎてもダメだから、まん中なかくらいをねらおう。

  • 2級: 45〜55語(50語くらいをねらう)
  • 準1級: 60〜70語(65語くらいをねらう)
  • 1級: 90〜110語(100語くらいをねらう)

2. なぜ語数を外すと減点されるのか2. なぜ数かずが大事だいじなの?

語数は単なる形式ルールではありません。要約の語数が少なすぎる答案は、ほぼ例外なく原文の3つの要点のどれかが抜けています。つまり語数不足は「内容」の減点と同時に起きます。逆に多すぎる答案は、原文の具体例や自分の意見など、要約に不要な情報が入っているサインです。「内容」「構成」の両方で評価が下がります。

言い換えると、語数のズレは答案の欠点を教えてくれる警報です。少なければ「何が抜けたか」、多ければ「何が余計か」を探す。この見方をすると、語数調整は機械的な作業ではなく、答案の質を上げる作業になります。

数かずが少すくないときは、大事だいじなことが抜ぬけているサイン。多おおすぎるときは、いらないことが入はいっているサインだよ。数かずを見みると、自分じぶんの文ぶんのどこを直なおせばいいか分わかるんだ。

3. 語数の数え方のルール3. 数かぞえ方かたのルール

「1語」の数え方で迷うケースがあります。一般的な英語のワードカウント(スペースで区切られたひとかたまりを1語とする)に従えば、次のように扱います。厳密な扱いが気になる場合は、迷う書き方そのものを避けるのが最も安全です。

  • 短縮形(don't, it's): 1語。ただしライティングでは do not, it is と書く方が丁寧で、語数も1語増える。
  • ハイフンつき(well-known, twenty-first): 1語として数えるのが一般的。
  • 数字(2024, 50%): 1語。ただし「fifty percent」と書けば2語になる。
  • 冠詞・前置詞(a, the, of, to): すべて1語。a と the も語数に入るので、名詞を増やすと冠詞の分も増える。
  • 固有名詞(New York, the United States): スペースごとに数える。New York は2語。

英語えいごの「1語ご」は、スペースで区切くぎられたひとかたまりだよ。a や the も1語ごに数かぞえるよ。「New York」は2語ごだね。

4. 多すぎる場合の削り方(Before/After)4.長ながすぎるときはどうする?

削る順番が大切です。要点を削ると内容点を失うので、「内容を変えない削り方」から順に試します。次の5つを上から順に適用してください。

  1. 具体例をカテゴリー語にまとめる(最も効果が大きい)
    Before: Students can play games, watch videos, and chat with friends. (11語)
    After: Students can be distracted. (4語)
  2. 修飾語(副詞・形容詞)を外す
    Before: This is a very serious and extremely difficult problem. (9語)
    After: This is a serious problem. (5語)
  3. 関係代名詞節を句にする
    Before: families who do not have good Internet at home (9語)
    After: families without good Internet (4語)
  4. There is / It is 構文をやめる
    Before: There are many people who think that … (7語)
    After: Many people think that … (4語)
  5. 接続の語を短いものに替える
    Before: On the other hand, / As a result, / In order to
    After: However, / Therefore, / To

ここまで削ってまだ多いなら、原文にない情報や自分の意見が入っていないかを疑ってください。「I think」「In my opinion」「for example」で始まる部分は要約では丸ごと削除の対象です。

長ながすぎるときは、まず「ゲーム、動画どうが、チャット」のような細こまかい例れいを「気きが散ちる」とまとめよう。次つぎに「very(とても)」のような飾かざりの言葉ことばを取とるよ。「ぼくは〜と思おもう」が入はいっていたら、そこはぜんぶ消けそう。

5. 少なすぎる場合の増やし方(Before/After)5.短みじかすぎるときはどうする?

少ないときに very や really を足して水増しするのは、語彙点を下げる最悪の対処です。正しい順番は「抜けている情報を足す」→「情報の関係を明示する」→「表現を丁寧にする」です。

  1. 理由・結果を補う(内容点も上がる)
    Before: Tablets have become common in schools. (6語)
    After: Tablets have become common in schools because they make lessons more efficient. (12語)
  2. 「誰が」を明示する
    Before: Schools should teach responsible use. (5語)
    After: Experts believe that schools should teach responsible use. (8語)
  3. 抽象語に代表例を1つ添える
    Before: Some students face problems. (4語)
    After: Some students face problems such as distraction. (7語)
  4. 短縮形・省略をやめ、丁寧な形にする
    Before: It's hard to check progress. (5語)
    After: It is difficult for managers to check progress. (8語)
  5. つなぎ言葉を長いものに替える
    Before: However, / Therefore,
    After: On the other hand, / As a result,

2級の要約で40語前後しか書けないときは、たいてい第2段落(問題点)か第3段落(結論)のどちらかが1文に入っていません。原文に戻り、「利点・問題点・結論」の3つがすべて自分の文にあるかを確かめてください。

短みじかすぎるときは、「とても」を足たすのではなくて、「なぜそうなのか(because)」や「だれがそう言いっているか(Experts say)」を足たそう。それと、「いいこと」「困こまること」「まとめ」の3つがぜんぶ入はいっているか確たしかめてね。

6. つなぎ言葉での微調整表6. つなぎの言葉ことばで調整ちょうせい

最後の1〜3語を合わせるには、同じ意味で語数が違うつなぎ言葉の組を覚えておくのが最も手軽です。内容も文法も変わらないので、見直しの最終段階で安全に使えます。

意味短い形長い形差
しかしHowever, (1)On the other hand, (4)+3
その結果Therefore, (1)As a result, (3)+2
さらにAlso, (1)In addition, (2)+1
〜のためにto (1)in order to (3)+2
〜のせいでdue to (2)because of (2) / as a result of (4)0 / +2
多くの人many people (2)a growing number of people (5)+3

つなぎ言葉の選び方や文法上の注意はつなぎ言葉を使いこなそうで詳しく扱っています。

「However(1語ご)」を「On the other hand(4語ご)」に変かえるみたいに、同おなじ意味いみでも数かずが違ちがう言葉ことばを使つかうと、最後さいごの1〜3語ごをぴったりにできるよ!

7. 本番の手書き解答用紙で語数を見積もる手順7.本番ほんばんで数かぞえるコツ

英検の本番は手書きです。書き終えてから1語ずつ数え直すと、それだけで数分を失い、見直しの時間がなくなります。おすすめは「1行あたりの語数を先に把握しておく」方法です。

  1. 練習で自分の字幅を測る: 本番と同じ幅の罫線(過去問の解答用紙や市販の英検用ノート)に普段の字で3行書き、1行あたりの語数を数える。多くの人は7〜10語程度に収まる。
  2. 目標の行数に換算する: 1行8語の人なら、2級の50語は約6行、準1級の65語は約8行、1級の100語は12〜13行。この行数を書く前に頭に入れる。
  3. 書きながら行数で管理する: 2級なら「2行で導入、2行で問題点、2行で結論」のように、行数を文ごとの配分にも使う。
  4. 最後に端数だけ数える: 目標行数の前後1行だけを正確に数え、残りは行数×平均語数で概算する。全文を数え直すより速く、誤差は数語以内に収まる。

字幅は緊張すると変わることがあります。本番の最初の1行を書いたら一度だけ語数を数え、練習時の平均とずれていないか確認しておくと安心です。

本番ほんばんは手書てがきだよ。1つずつ数かぞえると時間じかんがなくなっちゃう。練習れんしゅうのときに「1行ぎょうに何語なんご書かけるか」を数かぞえておくと、本番ほんばんでは行ぎょうの数かずでだいたい分わかるよ。1行ぎょう8語ごなら、50語ごは6行ぎょうくらいだね。

8. 級ごとの語数配分の考え方8. 級きゅうによるちがい

  • 2級(45〜55語): 3文で「導入 15語+問題点 18語+結論 17語」が目安。範囲が10語と狭いので、1文が25語を超えたら具体例が残っていると考えて削る。逆に3文で40語に届かないなら because や理由の追加で内容を厚くする。
  • 準1級(60〜70語): 4文で「導入 15語+利点 15語+問題点 18語+結論 17語」。原文の情報量が増えるので、多すぎる失敗が中心になる。関係代名詞節を句に圧縮する技術が最も効く。
  • 1級(90〜110語): 5〜6文。複数の立場を書くため、各立場に何語使うかを先に決めておかないと最後の結論が入らなくなる。「立場A 25語、立場B 25語、筆者の評価 20語、結論 20語」のように配分してから書き始める。

意見論述では、要約より語数の幅が広い分、「結論の段落が短すぎる」失敗が多くなります。2級の80〜100語なら「主張 15語、理由1 30語、理由2 30語、結論 15語」のように先に配分を決めておくと、最後に語数が足りなくなる事態を防げます。

2級きゅうは3文ぶんで50語ごくらい、準じゅん1級きゅうは4文ぶんで65語ごくらい、1級きゅうは5〜6文ぶんで100語ごくらいだよ。書かく前まえに「1文ぶん目めは何語なんご」と決きめておくと、最後さいごに足たりなくならないよ。

9. よくある失敗と直し方9. よくある失敗しっぱいと直なおし方かた

  • 失敗1: very / really / so を足して水増しする
    Before: This is a very, very important problem for so many people.
    After: This is a serious problem for many families with children.
    強調語は語彙の評価を下げます。足すなら「誰にとって」「なぜ」という情報を足しましょう。
  • 失敗2: 下限ちょうどを狙う
    Before: 2級で45語ぴったりを目指し、数え漏れで44語になる。
    After: 50語前後を目標にし、上下の余裕を持たせる。
  • 失敗3: 書いてから削るので時間切れになる
    Before: 思いついた順に70語書き、そこから20語削ろうとして構成が崩れる。
    After: 書く前に各文の語数を決め、日本語メモの段階で具体例を落としておく。
  • 失敗4: 語数を合わせるために要点を削る
    Before: 多すぎたので結論の文を丸ごと削除する。
    After: 結論は残し、導入の修飾語と具体例から削る。要点の削除は内容点の減点に直結します。

よくあるまちがいは、「very」をたくさん足たして数かずを増ふやすこと、ぎりぎりの数かずをねらって足たりなくなること、多おおすぎたときに大事だいじな「まとめ」の文ぶんを消けしてしまうことだよ。

10. 明日からできる練習法10. 明日あしたからできる練習れんしゅう

  1. 字幅の計測(1回だけ): 本番と同じ幅の罫線に3行書き、1行の平均語数を出してノートの表紙に書いておく。
  2. 「±5語」書き換えドリル: 自分の書いた要約を、内容を変えずに5語短く、次に5語長く書き直す。上の削り方・増やし方をどれだけ反射的に使えるかが分かります。
  3. 語数を決めてから書く: 練習のたびに「1文目○語、2文目○語、3文目○語」を先に書き、実際の語数と比べる。ずれた文が自分の弱点です。

紙に書いた答案は、練習画面の手書き読み取り(OCR)でスマホから撮影して文字起こしでき、語数の確認と添削を同時に済ませられます。本番と同じ手書きで練習しながら、数える作業だけを機械に任せるのが効率的です。読み取り機能の使い方は手書き答案の読み取りの記事で紹介しています。

練習れんしゅうでは、書かいた文ぶんを「5語ご短みじかく」「5語ご長ながく」書かき直なおしてみよう。紙かみに書かいたものを写真しゃしんにとれば、数かぞえるのも直なおすのもいっぺんにできるよ。

11. まとめ11. まとめ

  • 要約は2級45〜55語、準1級60〜70語、1級90〜110語。範囲の中央からやや上(50・65・100語前後)を狙う。
  • 語数のズレは答案の警報。少なければ要点の抜け、多ければ具体例や自分の意見の混入を疑う。
  • 削るときは「具体例のカテゴリー化→修飾語→関係代名詞節→There is 構文」の順。要点は削らない。
  • 増やすときは very ではなく「理由・結果」「誰の主張か」「代表例1つ」を足す。
  • 本番は1行あたりの語数を先に把握し、行数で管理する。最後の1〜3語はつなぎ言葉の長短で合わせる。
  • 2級きゅうは50語ごくらいをねらう。
  • 長ながいときは細こまかい例れいと「very」を消けす。
  • 短みじかいときは「なぜ」「だれが」を足たす。
  • 1行ぎょうに何語なんご書かけるかを知しっておく。