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親が英語を教えられなくても、英検ライティングは家庭で対策できるおうちの人ひとが英語えいごをしらなくても大丈夫だいじょうぶ

(最終更新: )/ 著者: Craft Wheel 編集部

1. ライティングだけ、家庭学習が止まる理由1. どうして書かく練習れんしゅうはむずかしいの?

単語や文法の問題集は、答えが1つに定まるため保護者でも丸つけができます。ところがライティングは正解が1つではありません。「間違いではないが、もっと良い書き方がある」という状態が大半で、判定には英語力が要るため、家庭学習ではライティングだけが手つかずで残りがちです。

一方で、英検の一次試験はリーディング・リスニング・ライティングの3技能が同じ配点で、ライティングは一次試験の3分の1を占めます。設問は2題だけなので1問の重みが大きく、ここを空白にしたまま他を伸ばしても合計点が届きにくい構造です。「教えられないから後回し」がいちばん損をする科目だと言えます。

たんごや文法ぶんぽうは答こたえが1つだから、まるつけできるよね。でも作文さくぶんは答こたえがいくつもあるから、おうちの人ひともこまるんだ。でも大事だいじなテストだから、やり方かたをいっしょに考かんがえよう。

2. 添削は任せて、親は3つに集中する2. おうちの人ひとがやるといいこと

英文の中身を直す作業は、採点の観点を知っているものに任せるのが合理的です。本アプリでは、級を選んで答案を入れると、AIが4観点で評価し、アドバイスと模範解答を返します。保護者が担うと効果が高いのは、英語力を必要としない次の3点です。

  • 習慣づくり: 「毎日1時間」ではなく「週3回、夕食前の15分」など、必ず達成できる基準にします。ライティングは書いた量より直した量で伸びるため、頻度のほうが1回の量より重要です。
  • 進捗の把握: 中身が読めなくても、続いているかは分かります。ログインすると履歴がダッシュボードに残り、取り組んだ日がカレンダーで、4観点の評価が推移グラフで確認できます。結果を指定したメールアドレスに通知する設定もあります(詳しくは進み具合の把握の記事へ)。
  • 結果を一緒に見て承認する: 添削は改善点の指摘が中心になるため、続けるには第三者の承認が要ります。これは保護者にしかできない役割です。

逆に、保護者がやらなくてよいのは「英文の正誤判断」「模範解答の解説」「単語の意味の説明」です。これらは添削結果と模範解答に含まれています。

文ぶんをなおすのはAIにおまかせ。おうちの人ひとは「まいにちやる」「つづいているか見みる」「いっしょに見みてほめる」の3つだけでいいんだよ。

3. 英語が読めなくても分かる「4観点」の見方3. 4つのてんすうの見み方かた

英検のライティングは「内容」「構成」「語彙」「文法」の4観点で採点され、各観点0〜4点、1題16点満点です。添削結果もこの4観点で返ってくるので、英文が読めなくてもどの観点が低いかは数字で分かります。保護者が押さえておくと会話がしやすくなる見方は次のとおりです。

観点何を見られているか低いときに子供に聞くこと
内容問われたことに答えているか。要約なら原文の主張を歪めていないか「元の文章の言いたいことを日本語で言ってみて」
構成意見→理由→まとめの順になっているか。段落や接続詞で流れが見えるか「最初に何を書いて、次に何を書いた?」と順番を説明させる
語彙同じ語の繰り返しや、原文の丸写しが多くないか。級に合った語を使えているか「同じ単語を何回使った?」と数えさせる
文法主語と動詞の一致、時制、冠詞、複数形などの基本的な正確さ「指摘された中で、前にも言われたものはある?」と繰り返しを探させる

たとえば子供が意見論述で次のように書いたとします。

I think school uniform is good because it is cheap and we don't have to think clothes every day.

(制服は安いし、毎日服を考えなくてよいので良いと思う。)

添削では、たとえば次のような改善版が示されます。

I think school uniforms are good because they are cheap and students do not have to think about what to wear every day.

(制服は安く、生徒が毎日何を着るか考えなくてよいので良いと思う。)

保護者がここで英語を理解する必要はありません。見るべきは「指摘が何か所あったか」「前回と同じ種類のものがいくつあったか」です。uniform→uniforms(複数形)のような指摘が3回続けて出ているなら、それが今の弱点です。中身はAIが、傾向は親が見る、という分担です。

「なにを書かいたか」「じゅんばん」「ことばのえらび方かた」「文ぶんのきまり」の4つでてんすうがつくよ。おうちの人ひとには、いちばんひくいところと、前まえと同おなじまちがいがあったかを話はなしてみよう。

4. 現実的な1週間の回し方4. 1週間しゅうかんのやり方かた

毎日新しい問題を解かせる必要はありません。同じ問題を書き直す日を入れたほうが伸びます。塾や習い事がある小中学生を想定した一例です。

  • 月曜(20分): 練習をはじめるから新しい問題を1本書いて添削に出す。原文は AI に生成させるか、問題集のものを使う。書く前に「今日は何語で書くの?」と語数だけ確認する(2級の要約なら45〜55語)。
  • 水曜(15分): 月曜の添削結果を読み直し、同じ問題を書き直して再提出する。新しい問題には進まない。
  • 金曜(20分): 新しい問題を1本。月曜に指摘された種類のミスが減っているかを本人に確認させる。
  • 週末(5分、親子で): カレンダーと推移グラフを一緒に見て、今週できたことを一言で言葉にする。次週の「やる日」を子供に決めさせる。

週3本・合計1時間程度でも、書き直しが入っていれば十分な負荷です。試験の1か月前からは、要約と意見論述を続けて書く「2題セット」の日を週1回入れます。

月げつようびに新あたらしい問題もんだい、水すいようびに同おなじ問題もんだいを書かきなおし、金きんようびにまた新あたらしい問題もんだい。週末しゅうまつはおうちの人ひととカレンダーを見みよう。

5. 結果が返ってきたあとの声かけ(Before / After)5. けっかを見みたあとの話はなし方かた

添削結果は改善点の列挙になるので、そこに保護者の指摘が重なると子供は続きません。よくある声かけと、置き換え例です。

  • Before: 「また文法が低いじゃない」
    After: 「文法の指摘、先週5個で今週3個だね。減ったのはどれ?」(数を話題にする。数えるのに英語力は要りません)
  • Before: 「模範解答をちゃんと読んだの?」
    After: 「模範解答で、自分の文と一番違うところを1か所だけ教えて」(1か所に絞ると読む負担が下がり、説明することで定着します)
  • Before: 「今日もやってないの?」
    After: 「今週の残りで、いつやる?」(やるかどうかではなく、いつやるかを本人に決めさせます)
  • Before: 「点数が下がってる」
    After: 「今回は難しい問題だった?」(1回の点数は問題の難しさで動きます。原因を本人に言わせて終わりにします)

共通するのは、評価ではなく事実(数・場所・日付)を話題にすることです。事実なら英語が分からない保護者でも対等に話せ、子供も監視されていると感じにくくなります。

おうちの人ひとに「まちがいがいくつからいくつにへった?」「模範もはん解答かいとうとどこがちがった?」と聞きかれたら、1つだけ教おしえてあげよう。

6. 級ごとに保護者が知っておくこと6.級きゅうによるちがい

級が上がると、語数だけでなく求められる内容の質が変わります。保護者が「今どの段階か」を知っておくと、声かけの精度が上がります。

  • 2級(要約45〜55語/意見論述80〜100語): 意見論述は TOPIC に賛成か反対かを述べ、与えられた POINTS 4つから2つを選んで理由を書く形式です。型が決まっているので、まず「構成」を安定させるのが先。小学生が挑む場合は社会的なテーマの背景知識が壁になりやすく、日常会話でニュースの話題を扱っておくと内容面で効きます。
  • 準1級(要約60〜70語/意見論述120〜150語): 理由それぞれに具体的な説明を添える必要があり、「語彙」では原文の丸写しが厳しく見られるため、言い換えの練習が中心になります。
  • 1級(要約90〜110語/意見論述200〜240語): 社会問題への自分の立場を、反対意見にも触れながら論じる段階です。保護者の関わりは学習内容より、生活リズムや受験の段取りに移ります。

どの級でも、語数の範囲を大きく外れると大幅に減点されます。「何語で書くの?」の一言は、英語が分からなくても失点を防げる声かけです。最新の試験形式は英検公式サイトで確認してください。

2級きゅうは45〜55語ご、準じゅん1級きゅうは60〜70語ご、1級きゅうは90〜110語ごでまとめるよ。「何語なんごで書かくの?」と聞きかれたら、すぐ答こたえられるようにしておこう。

7. 手を出しすぎない/先生に頼るタイミング7. やりすぎないこと、先生せんせいに聞きくこと

保護者が英語を書ける場合ほど、つい代わりに直してしまいがちです。しかし本番で書くのは本人です。指摘を読んで自分で書き直すという工程こそが伸びる部分なので、答えを渡さずに「もう一度書いてみて」と促すだけに留めるのが結果的に近道になります。

一方で、AIの添削と家庭の声かけだけでは越えにくい壁もあります。次のような状態が続いたら、学校や塾の英語の先生、英会話教室などに一度見てもらうサインです。

  • 同じ種類の文法ミスが4〜5回続けて指摘される: 理屈が分かっていない可能性が高く、その文法項目だけを人に説明してもらうのが早道です。
  • 「内容」の評価が上がらない: 問題文の読み取りやテーマの背景知識でつまずいているケースで、日本語での読解や社会的なテーマの会話が必要になります。
  • 模範解答を読んでも「どこが違うか分からない」と言う: 一度対面で解説してもらうと、その後のAI添削の読み方が変わります。
  • 取り組みが2週間以上止まっている: 動機の問題です。目標の級や受験時期の見直しも選択肢に入れます。

なお、AIの添削も万能ではありません。誤った指摘が混じる可能性は残るため、提出前には本人にも見直させてください。

おうちの人ひとが全部ぜんぶなおしちゃうと、じぶんの力ちからにならないよ。同おなじまちがいが何回なんかいもつづくときは、学校がっこうの先生せんせいに聞きいてみよう。

8. まとめ8. まとめ

  • ライティングは一次試験の3分の1。「教えられないから後回し」がいちばん損をする。
  • 英文の修正はAIに任せ、親は習慣づくり・進捗の把握・承認の3つに集中する。
  • 4観点の評価は英語が読めなくても使える。見るのは「一番低い観点」と「同じ種類の指摘が何回続いたか」。
  • 声かけは評価ではなく事実(数・場所・日付)を話題にする。新しい問題より、同じ問題の書き直しを優先する。
  • 同じミスが4〜5回続く、内容が上がらない、2週間止まる、が先生に頼るサイン。

文ぶんをなおすのはAI、つづけるのはじぶん、ほめるのはおうちの人ひと。この3つでがんばろう。