一覧に戻る一覧いちらんに戻もどる

よくあるミスと提出前チェック(文法・要約の落とし穴と直し方)よくある英語えいごのまちがいと、書かいたあとのチェック

(最終更新: )/ 著者: Craft Wheel 編集部

1. 「語彙」「文法」の観点で何が見られているか1. 言葉ことばと文法ぶんぽうのチェック

英検のライティングは「内容」「構成」「語彙」「文法」の4観点で採点されます。このうち語彙は「課題にふさわしい語句を正しく使えているか」、文法は「文の形が正確で、単調になっていないか」が見られます。一つのミスで観点の点が0になるわけではありませんが、同じ種類のミスが何度も出ると目立ち、評価を下げます。

この記事の前半(2〜8章)では、要約・意見論述の答案によく現れる英語のミスを7分類に整理し、誤文→正しい文の形で直し方を示します。後半(9〜11章)では、英文としては正しいのに要約として成立しない「内容」「構成」の落とし穴を扱い、12章以降で、書き終えた答案からそれらのミスを拾う提出前セルフチェックの手順と練習法をまとめます。

英検えいけんのライティングでは、「言葉ことばのえらび方かた」と「文ぶんの形かたちが正ただしいか」も見みられているよ。同おなじまちがいを何度なんどもすると点てんが下さがるから、自分じぶんのクセを知しっておこう。うしろのほうでは、要約ようやくの「まとめ方かた」の失敗しっぱいと、書かき終おわったあとのチェックのしかたも教おしえるよ。

2. 冠詞と名詞の数(a / the / 複数形 / 不可算名詞)2. a と the と s のまちがい

日本語に冠詞がないため、最も頻度が高いミスです。特に「一般論を述べるとき」と「原文で一度出た名詞を受けるとき」で形が変わることを意識しましょう。

✗ Author says community garden is good for city.
✓ The author says community gardens are good for cities.

(訳)筆者はコミュニティガーデンが都市にとって有益だと述べている。 — 原文の筆者は特定の一人なので the author。一般論の名詞は無冠詞の複数形にします(「人々一般」も the なしの people)。

✗ We can get many informations and an advice from the Internet.
✓ We can get a lot of information and advice from the Internet.

(訳)インターネットから多くの情報と助言を得られる。 — information, advice, knowledge, equipment, homework, furniture は数えられない名詞で、複数形の s も a も付きません。

「世よの中なかの人ひとみんな」は「People」、「この文章ぶんしょうを書かいた人ひと」は「the author」だよ。information(情報じょうほう)や advice(アドバイス)には s も a もつけないんだ。

3. 主述の一致と三単現の s3. 主語しゅごと動詞どうしの形かたち

単純な三単現の s 忘れに加えて、主語が長くなると動詞の形を間違えやすくなります。主語の「頭の名詞」を指で押さえて、動詞と照らし合わせる習慣をつけましょう。

✗ The number of students who study abroad are increasing.
✓ The number of students who study abroad is increasing.

(訳)留学する学生の数は増えている。 — 主語は students ではなく the number(単数)。a number of students(多くの学生)なら複数扱いです。

✗ Each of these problems have a solution. Everyone want to succeed.
✓ Each of these problems has a solution. Everyone wants to succeed.

(訳)これらの問題にはそれぞれ解決策がある。誰もが成功したいと思っている。 — each, every, everyone, one of ... や動名詞(Working from home saves ...)の主語は単数扱いです。

主語しゅごが「ひとつ」なら動詞どうしに s をつけるよ。everyone(みんな)や each(それぞれ)も「ひとつ」の仲間なかまなんだ。主語しゅごが長ながいときは、いちばん頭あたまの言葉ことばを指ゆびでおさえて確たしかめよう。

4. 時制のずれ(現在形が基本、原文の時制に従う)4. 「いつの話はなしか」のまちがい

要約では「筆者は〜と述べている」「〜は〜である」という一般的な内容を現在形で書くのが基本です。原文が過去の出来事を述べていればその部分だけ過去形にします。意見論述では、未来の予測を現在形で書いてしまうミスが多いです。

✗ The author said that community gardens gave people fresh food.
✓ The author says that community gardens give people fresh food.

(訳)筆者は、コミュニティガーデンが人々に新鮮な食べ物を提供すると述べている。 — 原文が現在形で書かれた一般的な説明なら、要約も現在形。said にすると gave も過去形に引きずられ、「昔はそうだった」という誤った意味になります。

✗ In the future, more people use electric cars.
✓ In the future, more people will use electric cars.

(訳)将来、より多くの人が電気自動車を使うだろう。 — 意見論述の「将来〜になる」は will(または are likely to)。since / for と共に「今まで続いていること」を述べるときは現在完了形(has built)です。

要約ようやくは「今いまの形かたち(says, gives)」で書かくのが基本きほん。「昔むかしからずっと」なら has built、「これから」なら will を使つかおう。

5. 品詞の混同とコロケーション(語の組み合わせ)5. 言葉ことばの組くみ合あわせ

「語彙」の観点で差がつくのがここです。単語の意味は知っていても、品詞を間違えたり、一緒に使う動詞・前置詞がずれたりすると不自然な英語になります。

✗ It is difficult to success without effort.
✓ It is difficult to succeed without effort.

(訳)努力なしに成功するのは難しい。 — success は名詞、succeed が動詞、successful が形容詞。同様に economic(経済の)と economical(節約になる)、effect(名詞)と affect(動詞)も混同が多い組です。

✗ Scientists made a research about this problem.
✓ Scientists did research on this problem.

(訳)科学者たちはこの問題について研究を行った。 — research は不可算で、do / conduct research と組み合わせます。make a mistake、do homework、take a break、have an effect on のように、動詞と名詞の組み合わせは決まっています。前置詞も同様で、discuss about は誤り(discuss the plan)、agree は agree with(人・意見)です。

✗ According to the author's opinion, ...
✓ According to the author, ... / In the author's view, ...

(訳)筆者によれば… — according to は情報源(人や資料)を取るので、opinion を重ねると冗長になります。要約で毎回使う表現だけに、正しい形を暗記しておきましょう。

「成功せいこうする」は succeed、「成功せいこう」は success。「研究けんきゅうする」は do research。「話はなし合あう」は discuss で、about はつけないよ。言葉ことばには「いつもいっしょに使つかう相手あいて」がいるんだ。

6. 接続詞とつなぎ表現の文法ミス6. つなぎの言葉ことばの使つかい方かた

接続詞は「意味の選び方」だけでなく「文法的な置き方」でもミスが出ます。特に、副詞である However を接続詞のように使うケースと、Although と but の重複は非常に多いです。

✗ Although gardens are useful, but they need a lot of work.
✓ Although gardens are useful, they need a lot of work.

(訳)菜園は有用だが、多くの作業を必要とする。 — Although(従属接続詞)と but(等位接続詞)は一つの文に同時に使えません。どちらか一つにします。

✗ The plan is cheap, however it takes time.
✓ The plan is cheap. However, it takes time.

(訳)その計画は安いが、時間がかかる。 — However は副詞なので、コンマだけで2つの文をつなぐことはできません。ピリオドで文を切って However, で始めるか、but を使います。Therefore、Moreover、In addition も同じ性質です。逆に Because だけで始まる部分は文として完結しないので、前の文とつなぐか This is because ... とします。

Although(〜だけれど)と but(でも)を両方りょうほう使つかうのはダメ。However は文ぶんの始はじめに置おいて、うしろにコンマをつけよう。Because だけの文ぶんは前まえの文ぶんとつなげるよ。

7. 文構造のミス(つながりすぎ・関係詞・分詞構文)7. 文ぶんの形かたちのまちがい

要約で複数の情報を一文にまとめようとすると、文の骨格が崩れることがあります。「文法」の観点では正確さに加えて構造の幅も見られますが、崩れた複文より正しい単文2つのほうが評価は安定します。

✗ Gardens are popular they give people fresh food it is cheap.
✓ Gardens are popular because they give people fresh food at a low cost.

(訳)安く新鮮な食べ物を提供するので、菜園は人気がある。 — 接続詞なしに文を続ける run-on 文です。because や and でつなぐか、ピリオドで切ります。

✗ Being expensive, some owners want to use the land for buildings.
✓ Because the land is expensive, some owners want to use it for buildings.

(訳)土地が高価なので、建物に使いたい所有者もいる。 — 分詞構文の主語は主節の主語と一致させる必要があります。誤文では「所有者が高価」という意味になってしまいます。自信がなければ接続詞で書くのが安全です。関係詞も、人は who、場所を「〜で」と表すなら where と使い分けます。

文ぶんと文ぶんをつなぐときは、because や and などの「つなぎ」か、ピリオドが必要ひつようだよ。人ひとのことは who、場所ばしょのことは where を使つかおう。むずかしい形かたちより、正ただしい短みじかい文ぶんのほうがいいんだ。

8. スペル・表記のミス8. スペルと記号きごうのまちがい

スペルミスは複数重なると「語彙」の印象を下げます。特に原文にある単語を写し間違えるのはもったいないので、原文中の語は必ず見比べましょう。手書きでは a と o、r と v が区別できない字も誤字と見なされます。

  • 綴りを間違えやすい語: environment(n を落とす)、government(n を落とす)、necessary(c は1つ、s は2つ)、receive(ei)、believe(ie)、definitely、separate、occurred、argument(e なし)、beneficial。
  • くっつけ・分けの誤り: a lot(alot は誤り)、cannot(1語)、in front of、each other。
  • 大文字・句読点: 文頭と I は大文字。文末のピリオド忘れ、コンマの後にスペースがない、疑問文でないのに ? を付ける。

スペルに自信がない単語は、無理に使わず知っている同義語に置き換えるのも立派な戦略です。「difficult」の綴りが不安なら「hard」で構いません。

environment(環境かんきょう)や government(政府せいふ)は n を忘わすれやすいよ。a lot は2つの言葉ことば。文ぶんの始はじめは大文字おおもじ、終おわりはピリオド。スペルが不安ふあんな言葉ことばは、知しっているかんたんな言葉ことばにかえてもいいんだよ。

9. 要約の落とし穴①:自分の意見を混ぜる・具体例を残しすぎる9. 自分じぶんの考かんがえと「たとえば」の話はなし

ここからは英語そのもののミスではなく、「何を書いたか(内容)」「どう並べたか(構成)」で点を落とす要約の落とし穴です。英文としては正しいのに、要約としては成立していない答案がこれにあたります。例は、都市で広がるコミュニティガーデン(住民が共有地で野菜を育てる菜園)について、利点(安く新鮮な食べ物、地域のつながり)と問題(土地の高さ、維持の手間)を述べ、「それでも多くの都市が支援の方法を探している」と結ぶ、2級レベルの練習用英文を原文として想定しています。

最も多いのが、書き手の評価や感想、原文にない背景知識を混ぜてしまう失敗です。要約は「筆者が何を述べたか」を第三者に伝える文章なので、これが入った時点で「内容」の評価が下がります。

✗ I think community gardens are a great idea because everyone should eat healthy vegetables.
✓ Community gardens are spreading in cities because they offer cheap fresh food and strengthen local ties.

(訳)✗ 私はコミュニティガーデンは素晴らしい考えだと思う。誰もが健康的な野菜を食べるべきだからだ。/✓ コミュニティガーデンは、安く新鮮な食べ物を提供し地域のつながりを強めるため、都市で広がっている。 — 誤文には I think に加えて「健康的」という原文にない要素が入っています。知識として正しくても、原文になければ要約には書けません。見落としやすいのは unfortunately、sadly、should、must といった評価語で、「Unfortunately, some gardens are abandoned.」と書き出すだけで主観が混入します。

もう一つは、語数を埋めるために原文の具体例を残してしまう失敗です。具体例は主張を分かりやすくするための補助で、要約に残すべき本体ではありません。

✗ For example, a family in one city saved a lot of money by growing tomatoes, cucumbers, and beans in their garden plot.
✓ Residents can get fresh vegetables at a low cost.

(訳)✗ 例えば、ある都市の一家はトマトやキュウリ、豆を区画で育てて食費を大きく節約した。/✓ 住民は新鮮な野菜を安く手に入れられる。 — 誤文だけで20語、2級の目安(45〜55語)の4割近くを一つの例に使ってしまいます。直し方は「その例は何の例か」を一段抽象化することです。

  1. 原文の For example / such as / for instance の直前の文を探す。そこに段落の主張がある。
  2. 例の中の品目・数字・固有名詞を一つ上の言葉に置き換える(tomatoes, cucumbers, and beans → vegetables)。
  3. 例そのものは削り、空いた語数を別の段落の要点に回す。

その例が段落の唯一の情報である場合も、品目や数字は落とし、「何が起きたか」だけを一般化して残します。

「ぼくはこう思おもう」や、お話はなしに書かいていないことは書かかないよ。たとえば「野菜やさいは健康けんこうにいい」は本当ほんとうでも、お話はなしに出でてこなければ書かいちゃダメ。

「たとえば、トマトやキュウリや豆まめを育そだてた家族かぞくが……」のような細こまかいお話はなしは、まとめると「野菜やさいを安やすく手てに入いれられる」だけでいいんだよ。「たとえば」の前まえの文ぶんに、いちばん大事だいじなことが書かいてあるよ。

10. 要約の落とし穴②:原文の抜き出しと論理の飛躍10. そのまま写うつす・つなぎがおかしい

内容は正しく語数も範囲内なのに評価が伸びない典型が、原文の文をそのまま並べる「抜き出しコピー」です。原文のままでは理解の証明にならず、「However, community gardens have some problems.」のように抜き出すと「どんな問題か」という中身が抜け落ち、原文の一文は長いので語数超過も招きます。

✓ Community gardens, where residents grow vegetables on shared land, are spreading in cities. They offer cheap fresh food and strengthen neighborhood ties, but high land prices and the heavy workload mean some gardens are abandoned. Even so, many cities are seeking ways to support them.

(訳)住民が共有地で野菜を育てるコミュニティガーデンが都市で広がっている。安く新鮮な食べ物を提供し近所のつながりを強めるが、土地の高さと重い作業負担のため放置される菜園もある。それでも多くの都市が支援の方法を探している。(49語) — 言い換えのコツは「主語を変える」「品詞を変える(keeping a garden requires a lot of work → the heavy workload)」「2文を1文にまとめる」の3つです。community gardens のような専門用語や固有名詞は、無理に言い換えると意味がずれるのでそのままで構いません。詳しくはパラフレーズの基本を参照してください。

「構成」の評価を落とすのが論理の飛躍です。6章で見たのはつなぎ言葉の「置き方」の文法ミスでしたが、ここで問題になるのは「意味の方向」が原文と食い違うケースです。

✗ Community gardens give people cheap food. Therefore, land in cities is expensive and owners want to build on it.
✓ Community gardens give people cheap food and bring neighbors together. However, city land is expensive, and some owners prefer to build on it.

(訳)コミュニティガーデンは安い食べ物を提供し、近所の人を結びつける。しかし都市の土地は高価で、建物を建てたい所有者もいる。 — Therefore は前の文が原因、後ろの文が結果のときにしか使えません。安い食べ物は土地高騰の原因ではなく、原文は利点から問題点へ However で方向を転換しています。逆接(However)なら前後が本当に反対か、因果(Therefore / so)なら前が原因か、追加(In addition)なら同じ方向の情報かを必ず自問しましょう。使い分けはつなぎ言葉の使い方にまとめています。

お話はなしの文ぶんをそのまま写うつすと、「ちゃんと読よめたのかな?」と思おもわれてしまうよ。主語しゅごを変かえたり、2つの文ぶんを1つにしたりして、自分じぶんの言葉ことばで書かこう。ただし「community gardens」のような名前なまえはそのままでいいよ。

「だから」は、前まえの文ぶんが「理由りゆう」のときだけ使つかえるよ。「いいところ」から「こまるところ」に話はなしが変かわるときは「しかし(However)」を使つかおう。

11. 要約の落とし穴③:要点の欠落と配分の偏り11. 大事だいじなことが抜ぬけている

「削りすぎ」も内容面の減点になります。多いのは、得意な第1段落を丁寧に書きすぎて、後半の段落や筆者の結論が入らないパターンです。利点だけで40語を使えば、残り10語前後では問題点も結論も書けません。防ぐには、書く前に段落ごとの語数の目安を決めます。原文が「導入・利点・問題・結び」の4つの役割を持つなら、2級(45〜55語)では次のような配分です。

原文の役割目安語数書く内容
導入10〜12語何の話か(菜園が広がっている)
利点12〜15語安い食べ物、地域のつながり
問題12〜15語土地の価格、維持の手間
結び8〜10語筆者の結論(それでも支援を模索)

特に落としやすいのが「Despite these challenges, ...」のような結びの一文です。筆者の最終的な立場を示す部分なので、短くても必ず入れましょう。

「いいところ」ばかり長ながく書かいて、「こまるところ」と「最後さいごのまとめ」が入はいらなくなるのはよくある失敗しっぱいだよ。書かく前まえに「どのまとまりを何語なんごくらいで書かくか」を決きめておこう。

12. 提出前セルフチェック:大きなミスから小さなミスへ12. 書かいたあとのチェックの順番じゅんばん

書いている最中は「言いたいこと」に頭が向いているので、ここまでのミスは書いた本人にはまず見えません。書き終えた答案を「全体を読み直す」だけでも見つかりにくいので、見る対象と順番を決めて、書き手の目を読み手の目に切り替えます。要約なら2〜3分、意見論述なら3〜4分を、書く前に見直し用として確保しておきましょう。

順番は、直すのに手間がかかるものが先です。内容の抜けや語数の超過は文を書き足す・削る大きな修正になり、直すと文法チェックもやり直しになるからです。

  1. 内容(約40秒): 原文の段落を指でたどり、各段落の要点が少なくとも1文(または1節)ずつあるか、特に筆者の結論が入っているかを確認する。I / we / should / unfortunately などの主観語、具体例の品目名や数字、原文と同じ語順が6語以上続く箇所がないかも見る(9〜11章)。
  2. 構成(約20秒): However / Therefore / In addition を1つずつ指さし、前後の方向が原文と合っているか確かめる。25語を超える文は2文に分け、5語以下の文が3つ続いていればつなぎ言葉で1文にまとめられないか検討する。
  3. 語数(約30秒): 目安の範囲に入っているか数える。外れていれば次章の方法で調整する。
  4. 文法・語彙(約60秒): 見る対象を絞って3回に分ける。1回目は動詞だけ(主述の一致と時制)、2回目は名詞だけ(a / the、複数形、不可算名詞)、3回目はつなぎ言葉の置き方と前置詞・コロケーション、原文から写した語の綴り(2〜8章)。
  5. 表記・答案用紙(約20秒): 文頭の大文字とピリオド、要約と意見論述の解答欄の取り違え、枠からのはみ出し、消しゴムの消し残し、a と o・r と v・l と i・u と v が区別できる字か。意見論述では、TOPIC への立場が第1文で明示されているか、2級は POINTS 4つから2つを使ったか、結論が冒頭の立場と一致しているかも確認する。

合計で約3分です。2分しかないときは、内容・語数・文法の3つだけを行います。なお要約は段落分けなしの1段落で構いませんが、意見論述は「立場・理由1・理由2・結論」で改行すると、読み手が構成を追いやすくなります。

書かいているときは頭あたまが「言いいたいこと」でいっぱいだから、小ちいさなまちがいに気きづけないんだ。見直みなおしの時間じかんは、最初さいしょから2〜3分ふんとっておこう。

チェックの順番じゅんばんは、①大事だいじなことが全部ぜんぶ入はいっているか → ②つなぎの言葉ことば→ ③単語たんごの数かず→ ④文法ぶんぽう(動詞どうしだけ、名詞めいしの a や s だけ、スペルだけ、と3回かいに分わける)→ ⑤大文字おおもじとピリオド、答こたえを書かく場所ばしょ、だよ。直なおすのに時間じかんがかかるものから先さきに見みるんだ。

13. 語数が外れたときの調整法13. 単語たんごの数かずの直なおし方かた

語数の目安は、要約が2級 45〜55語 / 準1級 60〜70語 / 1級 90〜110語、意見論述が2級 80〜100語 / 準1級 120〜150語 / 1級 200〜240語です。範囲を大きく外れると大幅な減点につながるので、見直しでは必ず数えます。最初の2行で1行あたりの語数をつかみ、行数を掛ければ概算はすぐ出ます。ハイフンでつないだ語や数字も1語として数えるのが一般的です。

超過しているときは、次の順で削ります。

  1. 残っている具体例・数字・品目名(内容の評価も同時に上がる)。
  2. very / really / so / a lot などの強調語。
  3. 冗長表現の圧縮:in order to → to、due to the fact that → because、it is said that → 削除。
  4. 同じ内容を別の言葉で繰り返している文。

不足しているときは、次の順で足します。

  1. 抜けている段落の要点(特に筆者の結論)。
  2. 要点の「理由」や「結果」を原文から1節加える(..., because ... / ..., which ...)。
  3. 主語を具体化する(They → Local residents)。

不足を具体例で埋めるのは9章の落とし穴そのものなので避けましょう。語数調整の詳細は語数の目安と調整法にまとめています。

決きめられた数かずより多おおすぎたら、「たとえば」の話はなしや very などの言葉ことばを消けそう。少すくなすぎたら、書かき忘わすれたまとまりの大事だいじなことを足たすんだ。

14. 級ごとに気をつけるポイント14. 級きゅうによるちがい

  • 2級: 三単現の s、複数形、時制、基本的な冠詞といった「基礎文法の正確さ」がそのまま評価に直結する。凝った構文より、単文と because / but / so の正確な使用を優先する。要約は原文に具体例が多く、「具体例の残しすぎ」による語数超過が最大の課題。見直し時間は要約2分・意見論述3分が目安。
  • 準1級: 関係詞、分詞構文、譲歩(Although / While)など複文を正しく書けるかが問われ、抽象名詞のコロケーション(have an impact on、play a role in)を正確に使えると語彙の評価が上がる。原文が抽象的になるため、抜き出しで逃げると語数を超え、圧縮しすぎると論理が飛ぶ。見直しでは原文と同じ語順が続く箇所と冗長表現を優先して確認する。
  • 1級: 高度な語彙を「正しい組み合わせで」使うこと、冗長表現を避けること(in spite of the fact that → although、at this point in time → now)、文体の一貫性(口語的な a lot of より many / much / a great deal of)が見られる。要約では筆者の主張と筆者が紹介する反対意見が混在するので、誰の意見かを区別せずまとめると内容の誤りになる。見直しは論点の網羅を第一に。

2級きゅうは s や a、the をまちがえないことと「たとえば」を消けすこと、準じゅん1級きゅうは長ながい文ぶんを正ただしく書かくことと自分じぶんの言葉ことばで書かくこと、1級きゅうはむずかしい言葉ことばを正ただしい組くみ合あわせで使つかうことと「だれの意見いけんか」をまちがえないことが大事だいじだよ。

15. ミスノートと「見直しの死角」で練習する15. まちがいを減へらす練習れんしゅう

見直しは「書く力」とは別の技能で、練習しないと上達しません。おすすめは、添削に出す前に自分で見直し、結果と照合する方法です。

  1. タイマーを使い、本番と同じ時間で要約または意見論述を書く。
  2. 12章の手順で3分間見直し、直した箇所に下線を引く。
  3. 練習をはじめるで提出し、返ってきた4観点の評価とアドバイスを読む。
  4. 「自分で見つけたミス」と「添削で初めて指摘されたミス」を分けて記録する。

後者が自分の「見直しの死角」です。指摘された文をそのまま写し、隣に正しい文を書いて「分類名+誤文→正文」の形でミスノートに書き溜めましょう。分類(冠詞、時制、主観の混入、結論の抜けなど)が分かれば、次回はその項目を見直し手順の先頭に置きます。次の練習の前にノートを1分見返し、同じ分類が3回続いたら、その分類の例文で自分の文を3つ作る練習をします。手書きで練習している場合は、答案を撮影して文字を読み取る機能を使えば、紙に書いたものをそのまま提出できます。

自分じぶんで見みつけて直なおしたところに線せんを引ひいてから出だして、先生せんせい(AI)に言いわれたまちがいとくらべてみよう。自分じぶんで見みつけられなかったものが、次つぎに気きをつけるところだよ。まちがえたところは「まちがいノート」に書かいておくと、同おなじまちがいがどんどん減へっていくよ。

16. まとめ16. まとめ

  • 一般論の名詞は無冠詞の複数形、原文の筆者は the author、information や advice は数えない。
  • 主語の「頭の名詞」と動詞を照らし合わせる。要約は現在形が基本で、将来の予測は will。
  • However は文頭+コンマ、Although と but は併用しない。意味の方向(逆接・因果・追加)も原文と合わせる。
  • 要約に主観語や原文にない知識は入れず、具体例は「何の例か」に一段抽象化する。原文の文は抜き出さず再構成する。
  • 書く前に段落ごとの語数配分を決め、筆者の結論を示す最後の一文を必ず入れる。
  • 見直しは「内容→構成→語数→文法・語彙→表記」の順。添削で初めて指摘された項目を死角としてミスノートに残す。

a・the・s に気きをつける、主語しゅごと動詞どうしを合あわせる、自分じぶんの考かんがえは書かかない、「たとえば」は消けす、最後さいごのまとめを入いれる、大おおきなまちがいから順じゅんに見直みなおす。この6つでぐんと上手じょうずになるよ。